前を向こう。

「後ろばっかりみてらんない。」


そう思わせることがありました。

もう2・3年くらい経つんでしょうか。

付き合ってた彼氏と別れてです。

当時は色々あって別れたものの、それからはたまに連絡をとり合ったりご飯食べに行ったりしていました。

お互いに不器用過ぎる付き合い方をしていたと思います。

別れてからは友達でもなく、恋人でもなく、よき理解者として相談に乗ってもらったり。

こういう関係の方が合っていたのかもしれません。

少なくとも自分は心苦しさがなかった。

また元に戻りたいと思うこともなく、彼が好きだと思うこともなく。

恋愛感情は湧かなくても人間的な愛情は確かにありました。


そんな中、自分は色々な理由から転職を本気で考えていて。

明確な目的と意志が揃えば今の仕事を辞めるつもりでいました。

逃げているだけと誰かに言われようとも、自分の気持ちを優先したかったんです。

元々逃げることが好きではない性格なので、今回のは明らかに違う。

それだけ悩んで考えてた。

切羽詰って友達に相談してみて、そのやさしい友達は「もう少し仕事と向き合ってみたら」とアドバイスしてくれました。

自分も冷静に今の仕事と向き合ってみようと思い、この仕事でしか感じられないものを自分なりに探してみようと。

この5年間そんなに薄っぺらい時間を過ごしてきたわけじゃない。

何かがあるからここまで続けられたのだと思いたかった。

でも実際仕事が始まると余裕がなくなって、また心が揺らぐのだとどこかで不安を感じてました。

そうなる前に自分の心に一本の芯を通しておきたかった。

揺らぐことのない強さがあればと。


そして自分は知りました。

別れた彼氏が兵庫に転勤になったと。

2・3日前だと思います。

あれだけ仕事辞めたいーとか転勤なんてするかーとか、言ってた彼がです。

正直驚きました。

2・3年は向こうで働くとか。

全く知らない土地で働くというのはどれだけ勇気のいることか。

簡単に帰ってこられる距離じゃない。

地元には友達も居るし、帰る場所だってある。

いままで作り上げた環境と別れての転勤。

それだけ彼の覚悟が強いのだと感じました。

なんだかんだ言ってちゃんと仕事と向き合ってるじゃん。

それに比べ弱い自分。

かっこ悪い。

後ろばっかりみて、ダメになることばかり考えて。

自分の可能性というものを何一つ信じてはいない。


なのに、こんな自分に向かって彼は「頑張れ」と言ってくれた。

頑張れって言われたら頑張るしかないじゃん

応援してくれたら応えなきゃならないじゃん

たとえ軽く言われた言葉だとしても、いまの自分には十分すぎる言葉。


あの頃はまだお互いこどもで些細なことで喧嘩していたけど、いつの間にか自分たちの人生について考えられるほど大人になっていて。

進んでいく道を選択する勇気も力も手に入れていて。

あとは自分が前を向くか後ろを向くか。



選択肢なんてもう要らない。

目指す方向は前だけでいい。